高齢者の看護は…

高齢者の看護は…

現在進行系でツライなと感じている話しです。

Aさんは96歳と高齢ですが、ご長男夫婦と一緒に自宅で過ごされ、近所にはお孫さんやひ孫さんが住んでいます。Aさんは孫やひ孫の世話も一生懸命やられていたこともあり、今はご家族みんながAさんを大事に思い、できることはやってもらい、難しいことはお手伝いをしており、介護保険の申請は行いましたが、サービスを全く利用しないで過ごされていた方です。

そんなAさんが自宅で転倒し、大腿骨頸部骨折の診断がつき入院となりました。高齢な点から手術を回避する選択もありましたが、手術をしなければ歩けなくなってしまうこと、痛みが手術をした方と比べると残ること、ベッド上安静が長くなると認知症がひどくなってしまうこともあるため、家族は悩みに悩んで手術を選択しました。Aさんも「頑張る」と言われ、腰椎麻酔下で、骨折合術(CHS)を実施しました。

手術は問題なく終了し、翌日から少しずつ離床が開始されました。しかし、手術翌日になっても、数日たっても酸素がきれませんでした。表情もだるそうで、SPO2はすぐに80代後半になるため、なかなか離床ができませんでした。そのうちに痰がらみをするようになり、両下肢はむくみ始めました。誤嚥性肺炎と低アルブミン血症で、全身状態が一気に悪くなりました

ご家族にも、高齢であること、なんとか手術は乗り切れたが予備能力がないこと、積極的に中心静脈栄養や胃ろうをおこなう意思があるかの確認をおこないました。

ご家族は積極的治療は望まず、A氏の力を信じて、落ち着いたら在宅での看取りも含めて考える決断をされました。
現在は小康状態ですが、酸素をしながら、絶食中のA氏が私たち看護師に「いつもありがとう。看護婦さんは優しいね」と言葉をくれます。

整形外科の手術は、ADLの改善、QOLの改善など良くなるために、痛みを取るためにおこなうことが多いです。A氏やご家族も96歳と高齢で、リスクが高いことは重々理解した上での手術選択でした。自分の考えや思いを言え、骨折前は自分のことをある程度できていたA氏が今なにを考え、どう思っているかを推測するとツライです。なにか私たち看護師ができることはないのか、どうすればA氏やご家族の想いに寄り添えるのかを考えています。今はA氏の辛くない範囲で、考えやご家族のことやどんな人生を送られていたかのお話しを聞いています

状態が落ち着き、今なら帰れる状況が来た際には、安全に安心して退院支援ができるように準備をしていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です